言ってることはそう難しいことではない。
人間の情報処理は、時間と繰り返しを基本単位にしているという点と
近代科学は、時間表現を静的に記述しているので、人間の情報処理をきちんと表現する仕組みが整理できていない。
という話だけだ。
人間の情報処理の実装だけなら、理屈の上では工学的に可能。ただ科学的表現に落とし込めないので、文章という形で伝達するのが難しく、むしろ実装機械を提示したほうが早い可能性がある。(ただ科学的表現がしにくいものを、プログラム的実装にするにはかなりの困難があるというだけの話)
ただ、部分実装例がないわけではなくて、時間依存で状態が変化する系のプログラミング(タイムテーブルを管理するプログラム)とかはわりとゲームプログラミングに類型があるような気がする。
「語」を使う限り論理機械なのであって、「空気を読む」と本質的に別なんだって。松岡功の時事日想:“空気の読める人工知能”が稼働、「未来の会議室」はこう変わる (2/2) – Business Media 誠 http://t.co/Nbt1tSsZjn @bizmakotoさんから
— ころ (@coronahope) June 18, 2014
「語」を使う限り、やれるのは「ダジャレ的類語連想」か「知識リンクを使った関連語連想」によるブレーンストーミング用KJ法のカード生成支援までであって、「空気を読む」とか誇大広告もいいとこ。「空気を読みたい」のなら少なくとも時間の「間」を処理する必要がある。
— ころ (@coronahope) June 18, 2014
もちろん「KJ法カードを自動生成する論理機械」は、それなりには役立つのだ。高度な論理機械は役立つんだけど、それを「感情や空気が読める人工知能」であるかのような言い方で販促すると、誇大アピールした新技術達と同じくまた悪名を貼られて再び歴史に沈むんだよ。
— ころ (@coronahope) June 18, 2014
むしろ「ダジャレ的連想語」でブレーンストーミングのカードを生成出来るかもという点から考えると「ダジャレ上司的な空気を読まない議論支援」機能というのならアリなのかも。実際の上司とは違って気を遣わないでいいし、その上で論理の筋道を支援するというのなら論理機械として役立つかも。
— ころ (@coronahope) June 18, 2014
パズルにもよく使われるが、人間は順序関係を逆にすると答えが変わるものを苦手としている。A+BとB+Aが同じという関係性は得意で、異なるもの(例えば立体の軸回転など)は苦手である。これは人間が事象の繰り返しの際に繰り返しの回数には敏感だが、繰り返しの順序は苦手であるということ。
— ころ (@coronahope) June 18, 2014
繰り返しの回数が得意というのは、事象の繰り返しを時間の長さとして単純化して把握できるのに対して、順序性は今より前と今より後が異なるという状態を複数記憶するのが苦手で、さらにそれが繰り返された場合に、両方の識別により複雑な認識処理が必要になるからである。
— ころ (@coronahope) June 18, 2014