大人な夢物語

若い人達は少しくらいの過大な夢を抱えるくらいのほうがよいのかもしれない。それが現状の突破口になることがあるから。
でもどこかで「全力を出し切っても夢のような幸福に恵まれることはない」ということを理解せねばならぬ。
(ごくまれに「全力を出し切って夢のような幸福に恵まれた」ということがあるかもしれない。しかしそれは結局「幸福に恵まれたように見えたけど、より幸運の人に比べてしまったら、結局自分は幸福ではなかったのだ。やっぱり全力を出し切っても夢のような幸福に恵まれることはない」という文が続くだけである。メディアは成功話を大団円でまとめたいのでこの追加行を書きたがらないだけで、全ての成功話にこの行は存在する。)
どちらかというと『「全力を出し切った」けど「夢のような幸福には到らなかった」がその「全力を出し切った結果に納得した」』という自分が歩んだ道を整理して、美しい物語にまとめるのがよいのだ。
それが大人の夢物語だと思う。
そういう話をまとめたいのならまず全力を出し切るべきだ。そうしないと始まらない。
それと「全力を出し切っても結局幸福にはなれないから、手を抜いて生きるよ」と思っている人。
そう思っていると自分の物語を作れないということだ。自分の夢物語をまとめたいと思った歳になってから、まとめる題材がなくて困ることになるのかもしれない。