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ipfsブログその後×3
web-tips
2021-05-16

現時点の感触は

記事データをipfsで保管するのは技術的に興味深い。ただ現時点に実メリットはあまりない。

という感じかな。

少なくともブラウザがipfsをネイティブ対応しない間は、なんらかの形でhttpゲートウエイが必要になるので、ipfsが持つ分散したキャッシュなどのメリットは直接はない。アクセスする際にサブドメイン形式でないとサーバールートとの基点のずれが起きるのでjsや画材アクセスがずれる。サブドメイン形式でのアクセスはhttpゲートウェイかIPSF Desktopからのローカルノードアクセスが必要そう。httpゲートウェイはとりあえずパブリックゲートウエイが使えるけど他人のドメインだから自身のSSLは使えない(ipfsそのものの特性で改ざんはないだろうけど)。個人でipfs用httpゲートウェイ(ipfsとつながるリバースプロキシ)を置けば自身のドメインでSSLが使えるけどサーバー運用コストが必要。httpゲートウェイはipfsノードとつながる必要があるし、ipfsノードそのものは相応の書き換え可能ファイルストレージが必要なので、クラウドサービスの無料枠とはいかない。最新記事のURLを固定にしたいならDNSLinkでDNSの設定を都度変更しなければならないが、DNSの設定はプロバイダ次第で全然異なるので毎度の変更は面倒という点は公式も認めている(とりあえずURLの固定はインラインのDNSLinkでどうにか可能みたい https://github.com/ipfs/in-web-browsers/issues/169 )

コストで考えればnuxt/contentから出力したhtml,js類をGitHubにプッシュして、netlifyでサービスあたりが自分の現時点の運用では一番無難だろう。

まぁそっち方向に持って行くのは持って行くとして、ipfsでブログしてみるというのは技術的には興味深いのでごそごそは試してみる。おそらく記事の完全履歴保存をやるとすれば仕組み的にメリットはあると予想。

nuxtに完全な相対コンテンツ出力が出来るとおもしろいとは思うのだがjsとかをからめると簡単にはいかない気がする(それに通常の運用では完全相対にするとそのほうがパフォーマンスが悪いのではないだろうか?)

新技術については逆神気味であるので言ってることが正しいかは自信はない。でも一揃いは触っておかないとやっぱり時代に追いつけなくなるのでいろいろやってみる。