R.I.P.-My Board

My Board(写真予定)
My Boardと仮に呼んでいるが、これには名前がない。私がいくつかの自作ワンボードマイコンの記事の回路とMEK6800D2(後述)との回路をミックスして作った独自仕様のワンボードマイコンである。私の学生時代はこれとともに過ごしたと言っても過言ではないです。これのことならばインストラクションの一つ、同期パルスの一つまで知っています(知っていました)
* CPU:MC6802 1MHz
* PIA:MC6821
* ACIA:MC6850
* メモリ:最大時64KBit D-RAM×8(だったかな?)
* モニタROM:MCM6830(MIKBUG)+独自VideoRAM/キーボード/カセットモデムドライブ用オーバーレイROM
当時MEK6800D2を亡くした私は、原因のいくつかを検討し再設計をはじめます。基盤をずるずる引きずらないように、ケースに入れる(!)。信号線は基盤から直接ださずに(!)きちんとバスから出す。バスにはきちんとトランシーバ/レシーバーICを通す。静電気にも強くなり周辺回路設計も楽になった新 MPU MC6802を採用・・・
再設計した回路を十分に広いパンチングボード上に再展開する。この間、MEK6800D2で遊べていたソフトとはしばしお別れで、ハードマニアに撤しました。
MIKBUG・・・あこがれのモニタROMです。M6800コードの最高傑作とも言われた1KByte(MIKBUG部は512Byte)PROMです。My Board復活のためにこれを通販で呼び寄せました。これを手に入れたときは涙がでました。そしてこれをMy Boardで動かすべくtty駆動部のコードのアドレスに自分の書いたVideoRAM/フルキーボード駆動コードがオーバーレイするようにPROMを手焼きしました。この間あらゆるコンピュータの外部支援はありません。支援して欲しいMEK6800D2はいないのですから。トグルスイッチで自作の PROMライターに1Byteずつコードを書き込む。書き込むコードも机上検討しただけの機械語の羅列。
何度か失敗したけど、MIKBUGのプロンプトがTVに現れたときは感激しました。これを元にMEK6800D2時代の資産をMy Boardが受け継ぎます。
これには豊富な自作周辺機器と自作・移植ソフト群がありました。


VideoRAM for My Board
これは本来Intel8080ワンボード用のVideoRAMの製作記事をMEK6800D2につなぐために周辺回路を変更して作ったものです。論理解像度は40文字×25文字だったかな。でも画面の端はとぎれます。
カセットモデム(50ボー)for My Board
モデムと言っても電話につなぐやつではありません。カセットテープにデータを読み書きするための変復調器です。これも「1000円でできる(だったかな?)簡易モデム」とかいう記事をまねて作りました。
カセットモデム(カンサスシティスタンダード)for My Board
さすがに50ボーだとつらいので、当時標準だった300ボーのカンサスシティスタンダードのカセットモデムの製作記事をまねて作りました。
カセットMT for My Board
ジャンク屋で偶然に見かけた、カセットテープ駆動メカを買い入れて上記のカセットモデムにつないだものです。特筆すべきはこのカセット駆動メカが電気的に再生・巻き戻し等ができたことです。動かすときはソレノイド(一種の電磁マグネット)がガチンと鳴って動きます。これらの操作をMy Boardから出来るようにしました。でもテープを読みながら再生しているわけではないので、MTというよりは単なるリモコンでした(笑)
PROMライター for My Board
これは前述のトグルスイッチ版PROMライターをMy Boardから操作して焼けるように改造したものです。これによりMy Board上から修正したPROMを焼いて、自身に差し替えてバージョンアップができるようになりました。
フルキーボード for My Board
これもMEK6800D2からの遺産です。
ギャラクシアンもどき for My Board
アルファベットが画面上空からIを落としながら集団を組んで飛んできます。それを
 !
/*\が迎え撃ちます(本物は半角です)
ラリーXもどき for My Board
Hがコースを走り回ります。
パックマンもどき for My Board
ラリーXもどきをベースにパックマンもどきを作りました。
平安京エイリアンもどき for My Board
ラリーXもどきをベースに平安京エイリアンもどきを作りました。パックマンもどきとどちらが先だったかな?
簡易1パスアセンブラ for My Board
インターフェース誌に載っていたM6800用簡易アセンブラをMy Board用に移植しました。簡易アセンブラと言っても、編集もソースの保存もできないというやつで、実質ニーモニック変換ソフトとでも言えばいいのか・・・でも当時は重宝しました。
セルフアセンブラ for My Board
より本格的なアセンブラは(たしか)I/O誌に掲載されたBASIC MASTER LEVEL2用アセンブラを移植して手に入れました。
これは結構な大事業でした。なにせ移植元がすでに16進の機械語(バイナリー)で、これを読み砕きながらBM LEVEL2モニターのサービスを使っている部分をMy Board用に差し替えなければならない。
でも得たものは、必要十分なアセンブラ用テキストエディタ(カセットテープへの読み書きサポート),完全なセルフアセンブラとすばらしいものでした。
VTL/K for My Board
VTLと呼ばれる超簡易言語(Tiny BASICを簡略化して記号化言語にしたような?)の京都大学版がインターフェース誌に載っていたのでMy Boardに移植しました。これのおかげで動くソフトの幅が広がりました。ただVTL用というソフトはまったくと言っていいほどなかったので、すべてTiny BASICのソースを自分でVTL/Kに移植しました。
Tiny StarTrek VTL/K自己移植 for My Board
当時SuperStarTrekゲームを遊ぶことは大変優雅なこととされました(思えばこの頃からすでにAppleはブルジョア的だったなぁ)Superは手に入らなくてもTiny BASIC向けの簡易StarTrekなら記事や書籍にある。しかしTinyであっても方位計算などに数学的演算を使っているのよね。さすがにBASIC で書かれたものをアセンブラに落とすのは躊躇していたところにVTL/Kのソースリストを入手。ほとんどこのためにVTL/KをMy Boardに移植したのかもしれない(笑)
3D迷路 VTL/K自己移植 for My Board
これはすでにあった他の3D迷路の画面を参考にして作ったものです。My Boardでの初めての3D経験は結構感激でした。
ライフゲーム VTL/K自己移植 for My Board
この頃、自己組織系構成論(今でいうニューラルネット)や認知工学にはまっていたので移植しました。しかしメモリが足りなくて狭い空間でしか遊べなかったです。
しかしこのMy Boardとの生活には一つ問題がありました。作ったり移植したソフトはMy Boardでしか動かないのです。せいぜい家族や同級生に見せたりするだけで後は自分で楽しむだけしかない。そのころマイコン関係雑誌では新しいソフトや移植ソフトの記事がありましたが、いくらMy Board用に作っても発表の機会はないわけです。貧乏だったわけではないのでその頃のパソコンを買うことが不可能だったわけではないのですが、結局学生時代はMy Boardで貫き通しました。愛着と言ったらいいのか自己満足と言ったらいいのか。
(ちなみに学校のクラブ活動や文化祭用には、当時のパソコンをいろいろさわりました。VIC,Apple2,BASIC MASTER LEVEL3,FM-8など、ワンボードだとKIM-1,TK-80,TK-85とか)
このMy Boardは私が上京している間、ほこりに埋まれてしまって帰らぬボードとなりました。旧友を亡くした気分でした・・・
(記述時期 1999年頃)
現時点の追記:
結局、このワンボードの本体は見つからなかった。これこそ我が青春の思い出というべきものだったので、何よりもきちんと保存しておかなければなかったものだったのだが。。。

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