同時性

人の扱う認識と意味のすべては、同時性だけで説明できる。

というのが基本的なスタンス。同時性を含まないものは、人に「意味を含むもの」として認識できない。

ただこれはあまりに抽象的過ぎて、理屈で論理的に説明するのが難しい。例示することは可能だが、それが全てに適用できるという解釈をする段階で時刻Aや時刻Bが山ほど出てきて把握困難になる。

それらを集約的に説明する枠組と実装例が必要なのだ。

いくつかの実装サンプルは作ったが、そのサンプルを見ながら、これをわかりやすく説明できる方法があるのかどうかを考えている。またこのサンプルを延長した先に、本当に意味構造が構築できるのかどうかを考えている。

アトミック時刻2

いくつかのキー要素があるが、アトミック時刻はわりとわかりやすいほう。

ゴールまで2人が競争したときに、同時に到着したということはありえない。観測精度上同じに見えることはあるが、観測精度を上げ続ければどちらかが先になる。

ただ不確定性があるので観測精度には限界があり、ある段階でどちらが到着したかは確率になってしまう。

これを単純に、時刻の数値は完全に同じ(時刻的に同じ)であることを許すが、2つの時刻はIDを持つことで識別可能であり、ルール付けによりどちらが先かを決定してしまう というアイデア。

不確定性の雲に強引にルール付けする。因果は個々のアトミック時刻で別々に観測することで、アトミック時刻ごとには因果が完全に成立する(全部のアトミック時刻を時刻という要素だけで並べ直すと因果は成立しない場合がある) という仕組み。

今年もきちんとした形が出なかったな

うーん、いろいろ内部的には劇的な進展をしているのだが、一方で同じところをめぐっているだけという気もするわけでどうも成果として出ていない。

とりあえずV6系ツールでいくつか出した「派手め」な図を。派手なだけであって、本当に興味深い図はまた全然違うのですが(^^;

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ニューロである意味

ニューロである意味は工学的にはあまりない。

結局メモリやDB上のテーブルで処理しているわけだから、それがノード構造をしていようがルールテーブルであろうが同じである。

一つには「人の脳細胞と同じような構成のものを作れば、人のような思考能力を得るのではないか」という類推があるが、それはあくまでヒントのレベルである。

ニューロというより、

  • 学習・記憶・分岐の仕組みが時間長のスケールで多層的に自己相似である
  • 状態の時間継続および反復に対してラベル付けを自動生成する
  • 構造が均質である

という特性が重要なのだろうと思う。

話は変わるが経済的な意味は、

  • きわめて複雑な問題の解決システムを構築するのに、教育コストが著しく小さい/または人の既存の教育システムを利用できる
  • 人工知能の完全複製により、システム入れ替えと増設の際の再教育コストがほぼ発生しない
  • 人の作業をほぼ完全に代替できるのなら、継続的コスト(人件費や退職金などの将来コスト含む)がはるかに小さくなる可能性がある

ということなのだろう。

前にも書いているはずだが、ブルーカラーの人の仕事が機械に置き換えられて、仕事を減らされることになっているのに、ホワイトカラーの人の仕事が機械に置き換えられないのは不公平と感じることはあるのだ。

やらねばならない固定仕事を全部人工知能システムにやらせてしまえば、現在の経済システムは根底から覆されるでしょう。

それがユートピアだとは思わないが、きちんと考えればディストピアにはならないと思っているのです。

主観と客観の定義

主観とか客観とかいう概念は人にしかないようなニュアンスがあるが、これを科学的・工学的に定義できるものか。

主観というのは人によってケースバイケースで決められるもので一貫した定義はないように見えますが、実はわりと明確です。

例:

記述1:ある客Aが、なじみの店を店Xから別の店Yに変えました。

記述2:客Aにとっては「買い物の店Xを店Yに変更した」という状態です。

記述3:店Xにとっては「客Aが減った」という状態です。

記述4:店Yにとっては「客Aが増えた」という状態です。

客Aにとっては看板が変わったという以外に何も変化はありません。今までどうりに買い物ができます。

店XとYにとっては客が増減したという大きな変化です。

客観で言えば記述1のように一言で言えます。

主観観測した場合、A,X,Yそれぞれにまったく状態が異なります。記述2,3,4です。

客観と主観はこの形式にすべて帰着します。

客観は記述1の1行で言えますが、主観は3行必要とします。

この2行の差を客観による情報の整理と見なすか、客観による情報の欠落と見なすのか。

通常は客観による情報の整理です。ただ主観のほうが注視点(~にとっては)が常に明確で単純です。

あらゆる世界の事象は客観視点の一言で説明できることはごく一部です。

膨大な量の主観視点をまとめて処理する方法・表現する方法を必要とされています。

P.S.

論理や科学は記述1と(記述2+記述3+記述4)は完全に等しいとして考えます。

知的システムは記述1と(記述2+記述3+記述4)は別物として扱わなければならないし、記述1と記述2+3+4では相互に損失した情報があると扱うべきです。

P.S.2

昔は人工知能システムは(記述2+記述3+記述4)から記述1を導出するシステムと思われてましたが、それは知的処理のごく一部です。記述2,3,4を個々に処理する方法の確立が重要となります。

繰り返し

繰り返しが存在しないものを、人は認識できない。

真の最初で最後の1回という事象は、盲点に写った像のように人には認識できない。

夢に出た

寝る直前に思いついたアイデアをぐだぐだ考え込んでる夢を見た。

位相が位相が~みたいな感じ。

エンジンの理屈を考え込んでいる夢は初めてかもしれぬ。

とりあえず買い出しに行こう。

タイムマシン

SFでよく出てくるタイムマシン。

シュタインズゲートとかでも結構うまく扱われていておもしろいものです。

空間跳躍とか時間跳躍とかいろいろ超越的で想像しにくい理論や技術の話が出てくるのだが、実はあまりそう超越的な概念を使わなくても直感的にわかるモデルがある。

未来に行くタイムマシンでよくあるモデルは冷凍睡眠など寝てれば未来にいける という話がよくある。

過去に行くタイムマシンはそのくらい単純なモデルがあるか?

実は現在ある世界の完全コピーを作るだけでよい。

今のこの時の宇宙の完全コピーを作っておき、一年後にそれを再現すればそこは一年前の過去の世界である。

まぁ残念ながらコピーを作る前の世界に行く方法は私は知らない(SFでは過去の誰かがコピーをすでに作っていたとかいう形式になるかも)

世界の完全コピーなど非現実と思えるかもしれないが、実はそれほど非現実とも言えない方法がある。

世界の側ではなく、脳に入力される全ての信号を一年間完全に記録する というのではどうだろう。

一年後に、その脳に一年前の信号を再生入力する。

これは本人にとって現実の一年前と全く区別が付かない。

まぁこれにもオチはあって、この方法だと一年前に行ってもその先で一年前と違う何かをするということはできない。丁度、夢を見ていて、違和感はないけどその夢が思うように展開しないのと似た感触だろう。過去は変えられないタイプのタイムマシンモデル。

すでにSFなどで同じネタはきっとあるだろう。

まったくの空論ではない。

なぜこういうことを考えたのか。

人工知能の速成教育には同様の方法が必要だろうと思っているからだ。

アトミック時刻

V9用に検討していたアトミック時刻の概念をV8の方にやっぱり入れることにして修正中。

結果としてスケジューラのロジックがかなりシンプルになる。ただ書き直しの量もそうとうなものなので、成果が見えてくるのも当面先。これが地味につらい。

ただ、スケジューラロジックが単純化することで、この部分も新しい別の整理方法があるのではないかと思えている。