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ゼノブレイド概観
ゲーム
2010-08-13

鉄板のJRPGストーリーにMMORPG風シングルプレイバトルシステム、広がり感のある遠景まで見える幻想的ステージ、移動もサブクエストもほぼ自由意志行動可能でかつメインストーリーの行き先を忘れない親切ガイド。

ストーリーはよい意味で90年代JRPGの香りが少しする。SFファンタジーテイストの勧善懲悪的復讐劇+友情物語+正義は一つじゃない話をベースにやや男の子視点。

グラフィックは各所で言われている通りなのだが、それについては後述。

始めた序盤は

  • なんとなくやることがわからない。
  • バトルシステムがMMORPG風だが、少し煩雑。
  • クエストを受注はできるがなんとなく面倒でお使いっぽい?
  • 唐突に話が展開して、旅に出ることに。
  • 各所で書かれているようにステージグラフィックは十分美しいが、イベントグラフィックが一世代前っぽい。

と、悪くはないのだがとりわけよいわけでもないのか、と思っていたら、3番目のステージあたりから評価が激変します。

  • メインストーリーはあるしガイドが画面一番上に常に出ているのに、何をやるのかは全部自由にまかされた。
  • 何をやっても何か発見がある。

という感じが出てくるんですな。

ワープで戻ってもいいし、地図にないところを歩き込んでもいいし、そしてそこには何か必ず珍しいものや変なもの、美しい風景とかを発見できる感じ。風景に見とれて走り込んでると、絶対勝てない強さの敵に囲まれてて逃げ帰るとか。クエストで指定されてた場所を探し回ってたらいきなり強敵とか謎の風景とか。

単純なお遣いクエストは素材が集まったら自動クリアする一方、報告が必要なクエストをクリアして報告に戻り報告相手が見つからずにうろうろしてたら、新しいクエストが見つかったりみたいな仕組みの巧みさとか。

リアル風景ではなくて、JRPGらしいありえそうもないファンタジー風景が眼前に構築されている感覚。山ほどあるコレクションアイテムにいちいちデタラメな名前と丁寧な解説という妙なこだわりというか。でもそのこだわってるのにデタラメという感じがよき時代のJRPGらしさというか。

テンションの高い戦闘BGMやイベントBGMとかも非常によい(基本的にBGMがよいゲームには弱いのです)

いやこれは想定外によかった。

下手すると「JRPGならWii」みたいな定評を付けかねない気がした。

考えて見れば、近年の定番JRPGというとバンナムのテイルズシリーズとかあるけど、あちらもトゥーンシェーディングだからリアルCGではないし、JRPGにリアルCGはいらんのかもしれぬと思わせるものがある。

非常によく作られたJRPGですが、まぁ逆に言えばJRPG以上のものではありません。

ティーンの若造が世界を救うとのたまう話しそのものが陳腐である と言われればまぁJRPGファンじゃないという話でそれだけなのですが(^^;