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無題ノート4
旧ログ-コード採掘場
2008-07-01

オブジェクト指向言語とは「言葉の業」である。チューリングマシンを人間の言語に近づけるために作られた、現時点最新の方法論である。 この技術では、いかに「うまい名をつけることができるか」が重要である。全ては常に名づけることから始まる。名前が世界を作ると言ってもよい(こう書くと神林長平の作品群を思い出す) ただし、それは人の言葉(思わく)を越えることができないことも意味する。これはチューリングマシンの無制限に近いポテンシャルを人間の表現世界の範囲に制限してしまう恐れがある。逆に言えば、無制限に近い深さのチューリングマシンを制限することで、人間の扱いやすい大きさにしたわけである。 オブジェクト指向言語は確かに便利だ。人間にとって効率的であり、工業的であり、合理的である。しかし私は依存し信じ込んでしまうのは危険だと感じている。 (記述時期:コード採掘場記述の頃以上は不明) 追記: 現時点は、そこまでオブジェクト指向に嫌悪感はない。ただオブジェクト指向がコンピュータを制約する技術であるとは今でも思っている。