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どうぶつの森 うたのひ、そしてフリマの意味
yahooj-port
ゲーム
2006-01-14

うたのひ です。どういうイベントなのかなーと。 ふーむ、わりと地味なイベントなのだな。Wi-Fiの人も「うたのひ ってどんなのだったの?」って村に来て聞きに来るくらいw たしかにDSの容量では、それほど派手なイベントを組み込むのは難しいだろう。ただでさえ今作では、どうぶつさんの会話のセンスやボキャブラリがGC版に比べて格段に改良・拡張されているというのに(この点については、外伝でそのうち書きましょかね) で、ふとフリマとの関連に気づく。 うたのひ も フリマも「すでに構築された部屋や村の歌を一旦混ぜ直す」仕組みなのだなー。 これは非常によく考えられた話だ。 私の村の歌は、初期設定の歌の音符を少しずつ書き換えながら、なんとなくおもしろいメロディーになったらOKってやりかただ。 だけど、これではそのうちなんとなくメロディの変形に限度が出てくる。 一旦組み立てた積み木を一度ばらばらにするくらいのことをしないと、まったく違う側面からの作り替えができなくなってしまう。 それを半ば強制的にさせるのが、うたのひ や フリマなのだ。 どうぶつさんの部屋なども、「~の家具が欲しいー」ってどうぶつさん自身が言うので、必然的にある種の家具で固まってしまう。自分の部屋もある種居心地のいい形を作ってしまうと、それからなかなか動かせなくなってしまう。 それらもある段階で「まぜなおしー」することで、全然別の構成を練り直すことができる。 エンディングがないゲームだからこその「完成に到らせない」作り。 人によっては、あまり好まない人もいるかもしれないが、私は(限られた容量の中で)よくここまで考えたものだ。と、あらためてデザインセンスの良さに感心します。 マージャン牌を「じゃらじゃらじゃら」と混ぜる感じ。新しいものを得るためには、既存のものを壊すことが必要な場合があるということ(新しいものが作り上げられると、その新しいものによって古いものが駆逐されて壊れてしまうことがある と言い換えてもよい) プロのレゴブロック作家が巨大レゴ像を造って博物館に永世展示されるよりは、毎日おもちゃ箱の片付けのタイミングで全部壊して、明日はまた別のレゴを組み立てる子供のほうがはるかに健全な遊び方だと主張しているようでもある。