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GoogleのAIはちょっと戦慄するかも
ニューロエンジン
smalltalk
2016-11-17

今日はちょっと早めに起きてしまった。眠れてはいるのだが、眠りきれなかったような感じ。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1611/16/news087.html https://aiexperiments.withgoogle.com/

GoogleのAI展示サイトだが、このレベルが普通にできるというはちょっと怖いと思った。 少し昔の人工知能の教科書では、この「落書きを見分ける、というのが真に難解な問題なのだ」みたいに書かれている本が多かった。

その頃の本だと「任意の落書きから、「目がある」「鼻がある」「口がある」というのを抽出して、それらが同じであればはじめて「顔だ」と判断できる。それは高度な抽象化が必要だ」みたいなことが書かれていた。

自分は「目がある」なんている 人が可読なフラグにして抽出する という時点で、人の言語の制約をうけているわけで、人の言語の制約をうけている限り、人工知能なんかにはなりえない と思っていたものだ。

このシステムがニューロAIで落書きを認識しているのなら、「目がある」なんてフラグは可読な形では存在していないはずなのでやはりニューロによるAIが正しい道だったのだと思う。

少し遠目に考えて「機械が落書き様図形を何だか認識できる」ということは、これをロボット等にのっければ「周囲の物の認識」がほぼ確実に識別できるということで、それは任意環境で活動できる自立型ロボットがもう遠くないということを感じる。

自動運転などにもこういう技術が使われるのだろう。

最近のニュースによるある「AIにこういう職種が奪われる」という話は現実的なものに近づいているのだと思う。

まぁこのAI展示サイトが認識に時間制限を付けているあたりが、まだ図形が複雑化すると思ったように動かない部分があるのかもしれない。

ただGoogle翻訳の精度の向上なども含めて、今まで人でなければならない作業のかなりの部分がAIで実現可能になるのは間違いないと感じる。 しかも、最近のフリーミアム的なアプローチ(およびデジタルメディアコンテンツ類が結局複製容易性により格安に拡散するという性質)から考えると、AIを無料ビジネス的なところから拡大しようとする人々が間違いなくいるだろうし、そうなれば一気にかなりのビジネスがAIに差し代わるのもありえるだろう。

まぁ何度も言っているが、プログラマ・SEは人的工数がいくらあっても足りない分野なので、さっさと実用AIに仕事を持って行ってもらいたい。